カタログギフト大手のハーモニックがX-Analysisを採用し、 IBM i(AS/400)上の基幹業務システム活用を高度化

〜システムの可視化で既存システムのモダナイゼーションを推進〜

ジーアールソリューションズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 鎌田 悟、以下GRS)は、カタログギフトビジネスを展開する株式会社ハーモニック(本社:新潟県三条市、代表取締役会長 柄沢 憲司、代表取締役社長 柄沢 利文、以下ハーモニック)が、当社が販売するIBM i(旧System i,AS/400)アプリケーション可視化/解析ソフトウェア「X-Analysis Advisor(エックスアナリシスアドバイザー)」を採用したことを発表します。

ハーモニックは、新潟県三条市の地元産品である金物製品の販売から始まり、現在では繊維、陶器、食品なども取り扱うギフトの総合商社として様々な商品を販売しています。「お客様とお客様の間に立ち、思いやりや感謝の気持ちをつなぐ」という理念のもと、時代や生活環境に合わせて最適なサービスを提供。昨今では体験型ギフトやエコ・オーガニックな製品を揃えたエシカル(倫理的)型ギフトなどの「どんな人にも喜ばれる贈り物」のラインアップが好評を博し、カタログギフトの利用者数は業界トップクラスの年間900万人以上を記録しています。

システム領域では、1991年に当時専務であった柄沢憲司会長主導のもと、IBM iの前身であるOS/36を搭載したAS/Entry機「System/36」を導入しました。翌年カタログギフトビジネスへの参入にあたって専用のシステムを開発、それ以降アプリケーションを拡張しながらIBM iシリーズ上で長年にわたりカタログギフト用の業務システムを運用しています。そのほかにもIT活用に積極的に取り組み、IBM iの基幹システム以外にもハンディーターミナルを活用した物流システム、OCR技術を利用したハガキの読み取りなどのテクノロジーを業務に取り入れてきた歴史があります。

ハーモニックでは、アプリケーション開発やシステムの保守を内製化しており、これまでIBM i上では大きなシステムトラブルもなく、アプリケーション資産と共にビジネスのノウハウを継承してきました。ただ昨今では、法人向けギフトサービスの強化や自社のリソースを活用したフルフィルメントの受託業務への進出など、ビジネスや業務の変化に合わせて柔軟かつ迅速にシステムを改修する必要があるなかで、IBM i向けのプログラミング言語である「RPG」技術者自体が年を追うごとに減少し、社内でもシステム改修の際に特定の技術者の長年の経験や勘に依存するという事業継続面での課題を抱えていました。そこで同社は、サードパーティのツールを活用することでこれらの問題解決を図りました。

複数の製品を検討・検証した結果、ドキュメント化にとどまらず、日々システムの使い勝手を向上させていくための保守ツールとしての性能と、普通のソフトウェアを使っている感覚で誰でも使いこなせる利便性の高さを評価して、201912月に「X-Analysis Advisor」を採用しました。X-Analysis Advisorは、カナダのFresche Solutions社が開発・販売元の製品で、GRSと共同で日本語化しました。従来のIBM iアプリケーション資産を有効活用しつつ、最新のテクノロジーにシステムをモダナイゼーションさせていくためのさまざまな機能を備え、世界ではこれまでに5000社以上が採用してきた実績があります。なお今回、X-Analysisの導入サポートは、日本IBMならびにGRSのパートナーである地元のシステムインテグレーターのNNC株式会社が担当しました。

ハーモニックではX-Analysisを導入したことで、RPGのプログラムを人手で解析しなくても誰でも正確に影響範囲の特定が容易かつ確実に行えるようになりました。その結果、IBM i有識者への依存が減って技術者の負担が減るとともに、修正が発生した際に影響範囲の特定の精度が向上したことで、システム保守のスピードと品質の向上の両面で効果が出ています。すでに情報システム部内ではX-Analysisの活用が定着していますが、まだ使いこなせていない機能もあるため、これからもGRSに活用状況をフィードバックし、要望を出しながらX-Analysisの活用をより高度化していく計画です。

株式会社ハーモニック 情報システム部 課長の山本剛氏は次のように述べています。

「当社のビジネスの中心は、誰かから誰かに感謝の気持ちを贈るというものです。そのためには商品の受注から出荷まで早く間違いなく丁寧に進めていく必要がありますが、この一連の作業は、ITなくして実現できません。特に昨今の状況では、サービスの品質を確保しつつスピードを持って変化に対応していくことがより求められています。X-Analysisを使っていくことで、品質の確保とともに変化に対応できる体制が整備され、さらなる新しいテクノロジーの活用も視野に入れやすくなりました」

■株式会社ハーモニックについて

創  業:1946年
所在地 :新潟県三条市北入蔵3-10-20
代表者 :代表取締役会長 柄沢 憲司
代表取締役社長 柄沢 利文
資本金 :4,000万円
従業員数:893名(2019年4月現在)
売上高 :403億円(令和元年度実績)
事業内容:カタログギフトの企画提案から商品発送、アフターフォローまでのシステム管理
法人ギフト、ノベルティ、セールスプロモーション、各種キャンペーン企画提案から運営管理
URL  :https://www.harmonick.co.jp/

■NNC株式会社について

事業開始日:2013年4月1日
所在地  :新潟県新潟市西区善久1044-25
代表者  :大島 進
資本金  :5,000万円
事業内容 :コンピュータ、その関連機器システム及びソフトウェアの企画、開発、設計、販売、導入及び保守管理等
URL   :http://www.nncnet.co.jp/

■ジーアールソリューションズ株式会社について

設立年月:2012年5月
所在地 :東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル24階
代表者 :鎌田 悟
資本金 :1,000万円(グロースエクスパートナーズ株式会社100%子会社)
事業内容:情報通信事業(アプリケーション開発、クラウド設計・構築サービス、ITモダナイゼーションサービス等)
URL  :https://www.gr-sol.co.jp/

■Fresche Solutions社について

Fresche Solutionsは、IBM iアプリケーションのモダナイゼーションおよび管理ソリューションをグローバルに展開している会社です。
カナダのモントリオールに本社を構え、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、インドに拠点を持ちます。
RPG、COBOL、CA 2E (Synon)アプリケーション環境の開発・運用の支援など、IBM iユーザを支援するビジネスを展開しており、同社の製品は三菱ふそう、アディダス、Volvo、ユニバーサルミュージックなどを含む世界22000社で採用されています。
URL  :https://freschesolutions.com/(英語)

【本件に関する一般のお問い合わせ先】

ジーアールソリューションズ 営業担当
問い合わせフォーム:https://www.gr-sol.co.jp/x-analysis/contact/