世界各地にリージョンを展開し、グローバル カバレッジ、低コスト、低レイテンシ、アプリケーションの高可用性を提供するGoogle Cloud。今後もクラウド市場の拡大は勢いを増すばかりです。
Google とパートナー企業はどのような関連性なのか?今後はどのようなアプローチが必要か?2022年11月25日に開催された『Google Cloud Partner Forum 2022』の講演や懇親会のレポートをお届けします。
イベント情報
日時:2022/11/25(金)
場所:渋谷セルリアンタワー B2F
講演とパートナー企業への表彰などを行う懇親会の2部構成でした。
時間 | タイトル | 登壇者 |
13:30 – 17:00 | セミナー パートナービジネスアップデート クラウドおよびコラボレーションの国内企業動向 | グーグル・クラウド・ジャパン 代表 平出氏、上級執行役員 石積氏 株式会社ITR プリンシパル・アナリスト 甲元氏 |
17:00 – 18:30 | 懇親会 パートナー企業表彰 |
600人を超える多くのパートナー企業が参加されていました!
フィジカルでの開催はコロナ渦以降初の開催で、活気にあふれていました。
イベントの内容
さて内容について、かいつまんでレポートします。
Google側の立場からは
・今後もクラウド市場は拡大し、日本での設備投資や認定資格プログラムの手をゆるめない。
・今後はクラウドの二刀流 A+Gで提案できるようになっていって欲しい。
というメッセージがありました。
1つ目に関しての設備投資については、カナダと日本を結ぶ初の海底ケーブル Topaz を発表された点が挙げられます。そして、Googleの認定資格プログラムについては、今後もワークショップを継続していくとのこと。ワークショップにはオンデマンドトレーニング(独学)、クラスルームトレーニング(講師のレクチャー)、ワークショップ(テーマごと、試験対策)、PCKパートナー認定資格のキックスタート(PCK)プログラムがあるとのことですが、私自身まだ活用していないので、これらを参考にGoogle Cloud Architect取得を進めていきたいと思います。
そして2つ目のクラウドの二刀流 A+Gについては、クラウド市場を牽引しているAWSの「A」とGoogle Cloud の「G」を掛け合わせたA+Gです。これは、近年はクラウドベンダー毎に特色が出てきており、定在適所に必要なサービスを使うマルチクラウドニーズが増えていていることが要因です。具体的には、既にクラウドシステムとしてAWSを導入している企業が、Google クラウドの特性を生かしてデータ分析を行うためにGoogle Cloudを利用するといった具合です。
続いて、株式会社ITRという、独立系のIT調査・ コンサルティング会社の甲元さんによる講演。ここでは、今後のクラウド市場予測および国内における動向調査報告をテーマに、今後のクラウド市場は成長していくということがデータを用いて述べられました。
グラフやデータはまだ公表されていないのですが、さらに「内製化に関する同行調査2022」というレポートで興味深い話がありましたのでピックアップします。このレポートによると、現在は従来の技術で内製で進めていく企業が多い傾向にあり、この傾向はしばらく続くであろうということです。ただ、つまり、SIerや外部への委託してクラウドネイティブでコンテナ化して刷新する企業は少ないということです。これが何を意味するか。クラウドへの投資は増えていくものの、従来のシステムをただクラウドに移行しただけで、ビジネスの変革につながらないDXが進むのではないか。そのため、顧客と新たな価値を共創するビジネススキームが必要なのかもしれないという提起で締められていました。
所感
今後もクラウド市場は拡大されることが予想されます。そして、AWSだけ知っていればいい、Google Cloudだけ知っていればいいという時代はもう終わりで、今後もマルチクラウドの流れは続くので新たな技術を常に習得していかなければなりませんね。そしてビジネスとして成り立たせていくには、小さく初めて、「独自性を持った尖った」サービスを生み出していく必要が課題であると考えます。とにもかくにも、スキルを磨いて注力していくポイントを見極めたいと思います。
最後に下の写真はパートナー企業への表彰です。我々もこの場を目指していきましょう。